当社レンズの特長とメリット

当社ならではの強みで、ものづくりの現場を支えます。

周辺部まで画像劣化の少ないシャープな画像を提供

一般的なレンズが中心から周辺へと画像が劣化していくのに対して、当社のFAレンズは周辺の画像劣化が非常に少なく、良好な光学特性を確保しています。より広範囲で高精細画像を取得できるため、安定した品質で高レベルの外観検査を実現できます。


高解像力

下図は当社のFAレンズ2/3型 5メガピクセルレンズの場合です(W.D. 250mm当社調べ)。中心部の高精細画像範囲だけでなく、周辺部まで5メガピクセルの解像度設計。他社の上位機種と比べても、中心も周辺も高解像であることがわかります。

低ディストーション

上は、RICOH FL-CC1218-5MXの場合(W.D. 100mm f1.8)。低ディストーションの実現により周辺の画像劣化が抑えられています。一方、下の一般的な5メガピクセルレンズ(W.D. 100mm f1.8)では、周辺の歪曲収差が目立つことがわかります。


フローティングメカニズムの導入

フローティングメカニズム導入により、近接距離で最高性能を発揮するのは勿論、遠方撮影でも高い解像力を実現しました。
マシンビジョンに最適な撮影距離250㎜~400㎜の高性能を維持するだけでなく、近接距離や遠方でも性能を維持することで、研究用途やセキュリティ・交通監視用途など、新しいアプリケーションへの導入にも対応します。


多彩な技術により、高性能・高品質なレンズを市場に提供

当社では以下の技術を活用し、高性能なレンズの市場提供を行っています。

実績に支えられた光学シミュレーション技術

製品を成り立たせるために、常に新しい工学設計技術を取り入れており、解像力やゴースト解析では当社独自のアルゴリズムを導入。設計後の試作において実機の特性がシミュレーション通りになっていることを確認。その結果をシミュレーションにフィードバックし、性能確保の技術をブラッシュアップさせ、技術蓄積を行っています。

量産時のばらつきを考慮した公差積み上げ技術

当社では、光学ユニットとしてのノウハウを詰め込んだ部品加工精度と歩留まりを考慮した、部品公差積み上げシステムを構築しています。自社開発のアルゴリズムに従い、部品単位で必要な精度を設定し、実物検証を行っています。

量産時の精密調整技術

従来から行っているレンズの精密加工と精密組立に加え、調整に関する技術を導入。これまで培った精密調整技術を結集し、より高品質な製品を作り出しています。


当社のレンズが高品質な理由

下のグラフは、RICOHと一般的なレンズを比較した結果です。(3本で比較)
ワークの中心にピントを合わせたときの距離をOとし、フォーカスをOから前後に動かしたときの周辺の解像力の変化を表しています。

2019年当社調べ

ご覧の通り、RICOHのレンズは3本とも解像度が高いことはもちろん、画面全域でフォーカスのピークが揃っております(=個体差が少ない)。しかし、一般的なレンズはフォーカスのピークの位置が中心と周辺でずれている(=個体差が大きい)ケースがあります。


実写比較

測定方法:QRコードを並べた画像の中心にピントを合わせ撮影し、それぞれの中心ならびに端部のQRコードをソフトで読み取る。

結果:RICOHは3本ともすべての端部でQRコードが読み取ることができたが、一般的なレンズは赤枠で囲った部分(7/12ケ)が読み取りエラー、もしくは読み取りまでに時間がかかった。

2019年当社調べ

下図は、それぞれの周辺別にRICOH(実線)と一般的なレンズ(破線)の3本ずつの解像度をグラフにまとめたものです。
一般的なレンズは、解像力・ピントの高い点がバラバラとなっていますが、RICOHのレンズは3本ともほぼ同じ位置で高い性能となっていることが分かります。

RICOHのレンズは独自の調整技術やシミュレーション技術により、高品質・高再現性をお客様に約束いたします。
厳しい検査を必要とするお客様にも安心してお使いいただくことができる1本となっております。