車載用技術を活用し、小型化・ワンパッケージ化を実現した産業用ステレオカメラ
人と物が混在する作業現場において、車両と人・物の接触事故の発生を抑制するため、作業における安全性向上に対するニーズが高まっています。車載ADAS（Advanced Driver Assistance System：先進運転支援システム）用ステレオカメラで培った独自の光学設計技術、キャリブレーション技術、リアルタイム視差演算技術を産業車両用ステレオカメラに転用することで、複雑な環境下において、周辺の障害物の中から人、物を立体的にとらえ、高精度に検知することを可能にしました。
産業分野用ステレオカメラは、広角化技術により広範囲の検知を実現しており、また、使用環境の厳しい作業現場においても動作可能な高い防水、防塵性能を有しています。さらに、画像処理・電源機能をカメラ内に実装することで小型化、ワンパッケージ化を実現し、取り付けや運用も容易になります。
産業分野用ステレオカメラの開発は、様々な障害物を検知・回避するための光学技術や視差演算技術などを活用し、オペレーターならびに周辺環境の安全性向上への寄与を狙いとしています。
今後もニーズが拡大・高度化する先進運転支援システム分野にとどまらず、産業車両、建設機械に向けてステレオカメラを提供するとともに、取得した三次元立体情報を活用して、お客様の働く現場を可視化し、将来の価値と位置付けたデジタルサービスを提供することで、安心・安全な社会の実現に貢献してまいります。
